月刊のに子マガジン 7月号
世の中そりゃオープンソースは素晴らしいけれど、プロプライエタリだってわりとお安くてかつ使ってヨイものはタイヘンヨイ!今回は別にサボったわけじゃなくて、最近ゲットしたデバイスがタイヘンよく、かつそれがいかにも「やっぱりMacはカンタンでいいわネ」と言えと言わんばかりのカンタンさで利用できたので、やはり御紹介したいと思い御紹介することにした!
細かい事情の御説明は抜きにしても、パソコンが好きでギターも好きなら、どちらが(も)うまいヘタに関係なく、自分のギターの音をパソコンに取り込みたいという気持ちになるのは本能的必須である。そんなある日うちでいつもご贔屓にしている1つもりの石橋楽器店さんのホムペを開いたら「ギター/ベースをPCに直接接続することができるステルスプラグ在庫あります」というニュースが出ていたので即クリックした。するとお値段が一万五千円未満で出ていたので即カートに入れてしまった。
ちょうど時季的2にお財布の紐は締め加減にしていたのだがその瞬間バーストアウトしてしまったわけだ。その後しばらくの間は、ダソナと買い物に行って「ちょっとお値段がアレだし今時季的に出費は抑えたほうが」などと言おうものなら「それじゃあのステルスプラグわ」とハッキリと語る目で見返されてタイヘン追いつめられたものである。
さてこの石橋楽器店さんはいつもタイヘン仕事が早く3、「今なら3-4日でお届けできます」というから日曜の昼に注文を出したら、翌日月曜日の午前中にお届けいただいた。
さて、そのStealthPlug、かの「ステルス4」機に確かに似た形はしているが、平和主義者のワタシの目にはそれよりスルメイカにより良く似たように見える。

そのスルメイカをどのパソコンで使うか、ワタシの腹はもう最初から決まっていた。のに子パソコンライフには「娯楽はMac」という図式がビシとできあがっているのだ。
速攻iMacを立ち上げる。CoreDuo1.8GHzで17インチモニタ、去年の春に16マソなにがしで買ったものだ。ワタシにはタイヘン珍しいことにメモリは512MHzのまんまだ。パソコンを買うときは必ず増設用メモリを買うのが家訓のようになっている我が家だが、それほどこのCoreDuoが速いのか、OSのメモリ管理が優秀なのか、増設の必要を感じなかったのだ。今も5特に感じていない。
さて、以下に記述するのイカの使い方はあくまで御参考にということで、実際に御使用の際は同梱のマニュアルをちゃんと読んでそれに従って操作してください。
ちなみに今そのマニュアルを見たら最低動作環境は「空き容量で512MB」となっていた。ワタシの環境ではなななんと足りていないことになるが、一応使えてはいる。きっとメモリも要らないような使い方しかできていないのであろう。みなさん御使用の際は動作環境に御注意ください。
さて、コレがワタシの愛用のギターのうちの一本である。もう一本は台所に置いてカレーなどを煮ながら練習できるようにしてある。

写真の左側には掃除機のノズルなどが見え隠れしており、家事とギタリストの両立の難しさを物語っている。
機種はJackson
Starsということがわかっているが型番などが書いてないのでよくわかんない。
なお、弦交換のヘタクソなワタシのためにとダソナが骨折って探してくれた「固定式ブリッジ」の一品である。
最近全弦二音下げチューニング6にして、その低さに自分でタイヘン感動している。
V字型の足の片方には、「MSI」と、今ではタイヘンレアーに違いない「Novell Linux Desktop」のステッカーが貼ってある。

で、このギターに、イカの足のうち挿せるほうの足を挿す。

一方iMacには、後ろのUSBポートに、イカのUSB足をグサッと。

接続がうまく行っていれば、イカの目が緑色にランランと光る。

さてハードウェア的にはこれで全部終了ーッ。あとはソフトウェアの問題だ。
StealthPlugを買うと、その発売元「IK Multimedia」の同じ製品である「Amplitube2 Live」がついている。だが、これを使うにはハードウェアごとに認証が必要だ。
一方、Macには最初っから「GarageBand 3」という楽曲作成・編集ツールがついていて、StealthPlugと連携できることがマニュアルに書いてある。とすれば、Macではこっちを使って、AmplitubeのほうはWindowsのためにとっておいたほうが得策。
そこでGarageBandを使ってみた。GarageBandはMacの「アプリケーション」フォルダにアイコンがあるので起動できるが、もちろんDockに置く。

のに子Dock。NetBeansなども置いてあるが左から2番目がGarageBandだ
最初に立ち上げたときは「新規ウィザード」みたいのが立ち上がる。これは、のちメニューから「新規プロジェクト」を開いたときと同じ画面だ。

「新規ミュージックプロジェクト」を選ぶと、初期画面になる。このバージョンに用意されている唯一のソフトウェア音源である「GrandPiano」のトラックが表示されている。

取り込んだ画像なのでメニューの頭がMacの画像取り込みツール「グラブ」になってるけどゴメン
ソフトウェア音源は他にもあって、必要に応じてお求めになれるらしいが、ワタクシの場合は自分の腕があれば十分7なので、このトラックはサックリと削除する。
だが、その前にStealthPlugからの音源入力を設定する必要がある。これは「GarageBand」のメニューから「環境設定」を選び、かつその設定ウィンドウで「オーディオ/MIDI」を選ぶ。

「入力」「出力」ともに、メニューから「StealthPlug」が選べる。
「入力」は当然「StealthPlug」にする。「出力」は、「StealthPlug」にしておけば、スルメイカにはオーディオ出力の穴があるので、そこからヘッドフォンやアンプなどにつないで本物の音が得られる。だがワタシの場合iMacの下についているスピーカーで十分なので「内蔵出力」にした。

「音が出りゃいい」という設定
さて、トラックの削除及び新規作成は、上のメニューの「トラック」で行える。トラックを新規作成すると、「ソフトウェア音源かリアル音源か」を尋ねられるので、「リアル音源」を選ぶ。

すると、新規トラックは「No Effects」という設定で現れる。

同時に、画面右側に「トラック情報」というのが現れるはずなんだが、もし現れない場合はメニューの「トラック」から「トラック情報を表示」を選べばよい。
トラック情報では「リアル音源」が選ばれているだろう。その左側にはいろいろな楽器がリストアップされている。ワタクシの場合当然「Guitars」そして「Metal」を選ぶ。

これだけではまだ何も起こらない。「トラック情報」の下のほうを見ると、ギターのアイコンとともにいくばくかの設定項目が表示されている。この下の「詳細」をクリックして、設定項目を全部出す。


まず、「モニタ」を「入」にする。これで、ギターを鳴らしたときMacのスピーカーから音が出るようになる。
もし出ない場合は、「トラック」を見てみる。すでに「Metal」という設定になっているが、その左端のボタンが赤丸つきになっていなかったら、押してみる。それで音が出るようになるし、なんか雑音でうるせぇ、と思ったら赤丸つきになっているのをもう一度押せば一時的にモニタがオフになる。

雑音がうるせッと思うのは「ゲート」がゼロになっているからだ。ヘビメタの場合ちったあノイズがあったほうがカッチョいいので、鳴らしながら適当なノイズ状態になるようにゲート値を引き上げる。

で、あとはダソナにお出まし願うわけだ。ゲートはもちろんディストーションとかイコライザーを調節してもらって、カラオケハウスじゃないんだからエコーもリバーブも要らねぇとかいろいろやってもらって、埋め込みスピーカでものに子サウンドでもこれなら十分、というところで「音源を保存」する。この音源には「nonimetal」というきわめてヘボい名前が与えられた。
これで、このiMacは一時的なアンプ代わりにもなった。うちには一応Line6とかRoland Cubeとかアンプはあるのだが、こっちのほうが音量を小さくできるので、ご近所迷惑がはばかられる場合の練習にも使えるというわけだ。
ただし、これを使ってのち、Macを終了するというときは、音を小さくしてから終了したほうがよい。さもないと次に立ち上げたときに「ポーン」がただならぬ大きさだったり、スルメイカをつなげないでGarageBandを起動なんてした日にゃ「キーン」でタイヘン家庭内迷惑である。
だが本来の目的は録音して音楽ファイルを作ることだ。録音には下のほうに並んでいるボタンを使う。

まず三角ボタンを押すと、白い三角から出ている赤い線が移動し、画面が時系列的に流れ始める。そこで赤丸ボタンをクリックすれば録音が始まる。

録音を編集する
以上の方法で録音すると、パソコンを操作している間には無駄な時間が録音されるし、リフを弾いてるうちにくたびれてきて最後のほうはヘンナグ8なったりする。
こういうのを編集するには、まず記録された音声を、要らないところと要るところに分割する。それには紫色の領域をクリックして選択する。紫色が濃くなるのでわかる。

それから、白い三角から赤い線が出ている時系列線を、白い三角をマウスでつまんで左右に動かし、要らないところと要るところの境界にまで持って行く。
(この場合、デフォルトではキリのいい部分で切れるように「グリッドに沿う」が有効になっている。微妙なところで切りたい場合はメニューの「コントロール」を開いて、「グリッドに沿う」を無効にする)
このとき、下の画面により詳細な「トラックエディタ」画面が出る。意図的に出す場合は、下のほうにあるボタンの中で、カニのように見えるが実は波形にハサミを入れている図らしいボタンが灰色になっているのをクリックする。


切る場所が決まったら、メニューの「編集」から「分割」を選ぶ。
分割された直後は、両方の領域が選択されている(紫色が濃い)。

一度関係ない場所をクリックして選択をチャラにしてから、もう一度選び直せば、片方の領域を選ぶことができる。ただし、領域の選択は下の詳細画面からはできないみたいだ。
要らないほうを選んで「編集」から「削除」を選べば、キレイに削除される。
残した部分を時間ゼロに持って行かないと、ファイルに書き出したときその時刻まで無音状態になってしまう。領域を移動するには、領域をマウスで選択してドラッグすればよい。
注意すべきは、マウスでつかむのは領域のドテッ腹だ。鼻先をつかむと領域全体が伸び縮みしてしまう。それを再生するといったいどうなるのか、怖いのでやっていない。
GarageBandで「ファイルを保存」というのは、音源とかトラックとかいうこの画面全体だ。「ナントカ.band」という名前で保存される。場所はユーザホームの「ミュージック」の下の「GarageBand」がデフォルトだ。
音楽ファイルを作るには、メニューから「共有」を選ぶ。その中で「曲をディスクに書き出し」を選ぶ。

これで、ファイルは同様「GarageBand」フォルダに保存される。だが、ファイル形式は「m4a」。Mac の形式である。誰もがみんな知っているMP3形式にしたいものである。
このm4a形式というのをMP3に変換するには、iTunesが使えるのだそうだ。「m4a MP3 変換」でググるといろいろなサイトで手法を公開しているので、そちらの方も参考にしていただくとよいと思う。
だが、このように音楽ファイルの変換のためにiTunesを用いるのには注意が必要だ。なぜならiTunesはiPodと同期する。音楽ファイルの変換にiTunesを用いると、そのファイルがiTunesに読み込まれる。もしそのままiPodをMacに挿した場合、この「変換に使われたファイル」がiTunesに残っていればそれが同期でiPodにも入ってしまう。それを避けるためには読み込んだファイルを消去しておけばよいのだが、そのとき誤って他のファイルまで消去などしてしまってあぁ縲怩烽、めちゃくちゃ縲怩ニいうことになりかねないので、「iPod命!iTunesがよりどころ!」という人は、こんな実験にiTunesを使うのはよしにして、ちゃんと別の変換ソフトを用いるべきである。
ワタシの場合、ダソナからもらったiPodにiTunesから一度音楽を流したが、それほど頻繁に使うわけじゃないので、以下のようにiTunesを使ってしまったわけである。
まず、iTunesの環境設定を変更する。「読み込み」画面を出して、「読み込み方法」を「MP3エンコーダ」にする。

それから、iTunesのメニューで「ファイル」から「読み込み」を選び、GarageBandから書き出した「m4aファイル」を読み込む。
するとだ。音楽ライブラリの中に、アーティスト名は「noniko」、アルバム名は「nonikoのアルバム」で、自分の曲がリストアップしてしまうのだ!これはちょっと爽快だ!

間違いを少なくするために、アーティスト名から「noniko」を選んでリストを絞る。そして自分の曲を右クリックして「選択項目をMP3に変換」を選ぶ。

変換後のファイルは、ユーザホームの「ミュージック」フォルダ中で、今度は「iTunes」フォルダを開く。さらに、「iTunes Music」フォルダを開くと、錚々たるアーティスト名のフォルダ群の中にnonikoというフォルダがあるので、照れ笑いしながらそれを開き、さらに「nonikoのアルバム」を開くと、m4aとか変換後のmp3ファイルなどが見つかる。

このようにして、恐れ多くもSun様の「Sun &Users」ページ「のに子のお笑いSolaris道場3」におけるマンガ「太陽に惚れろ!」の「哀愁のBGM」はできあがったのである。
なお、「StealthPlug」「Amplitube2」などの「IK Multimedia」製品の日本での取り扱いは、メディア・インテグレーション(株)さんで行っている。「GarageBand」関係の製品も扱っているようなので、行ってみると楽しい。
1石橋楽器店さん:40歳以上のお客が何かとお得になるというサービスカードがあるので持っている。
2時季的:PeriodというよりSeason的にということ。
3仕事が早く:ギターなど御購入いたそうものなら代引きのカネの用意が間に合わないほど早いので、うちでは「ビシバシ楽器店さん」と呼んでいることは以前どこかにも書いた通りである。
4「ステルス」:以前パソコンのガワについてるHDD用ベイが「ステルスベイ」と盛んに呼ばれていたことがあって、不思議に思ったワタシはパソ屋さんに「このステルスベイというのは何か戦闘力のようなものがあるベイなんでしょうか」と聞いてみたら、「いや、単に『見えない』というだけの意味のようですね」という答えをいただいて何だやっぱりそうかと思ったが、その後しばらくダソナに一緒にパソ屋に入るのを嫌がられた時期があった。
5今も:ていうか今メモリ増設の必要を感じたらそれよりも新iMacもしくはMacBookなどを買う方に走るのは必須なので、それを家計防衛本能的に抑えているのかも知れない。
6全弦二音下げ:最近暑い中Arch Enemyを聴いていたら無性に下げたくなった。Taking Back My Soulなどの曲を練習しているが、「何の曲をやっているのかわからないほど遅い」とはダソナの評である。
7「十分」:「もう十分、やめてくれ」という意味の「十分」である。
8ヘンナグ:「変なふうに」という意味の、マイホームタウンの言葉。