XenのSUSEネタは自給自足FTPが便利
Linuxってのはネットワーク至上主義のOSと言っても過言ではないだろう。我が愛するディストロ「カメ」ことSUSEも例外ではない。ここ何年もの間、カメではYaSTでXenを管理できるように少しずつ開発を進めているが、もっとも最初に実用レベルに達したのが「ネットワークインストール」だった。つまり、まずXenカーネル、その上にインストーラを走らせ、あとのファイルシステムつまりネタはFTPやHTTPなどのサーバから持ってきて、イメージファイルにインストールするというのだ。
そう、ネットワークインストールならCDやDVDのドライブが動かなくったって平気サ!いちいちトレイを出したり入れたりメディアを探したりする必要もない!
でもFTPとかのサーバはどうするの?チッチッだーからLinuxはネットワーク至上主義だしカメも例外ではないと言っただロ。今動いているきみのそのドムゼロのカメが〜(フォークソング風に歌い流す)同時にFTPサーバにもなるのだ。もちろんYaSTことヤッさん(逆だ逆)でちょこちょこっとヤルだけで。
なお、サーバの構築自体は、Xenには関係なく生起動で問題ない。
ヤッさんの「インストールサーバ」を導入
FTPサーバを独自に構築するのも簡単だが、ここではサーバを立てると同時にカメのインストールデータをそこに納めるまでやってくれるヤッさんモジュールを使おう。
「インストールサーバ」という。メニューでなぜかパイナップルのアイコンが伝統の「その他」のグループにある...ことになるのだが、残念ながらデフォルトでは備わっていないかも知れない。
「その他」をクリックする
「インストールサーバ」という設定があるかな?
ない場合は、まず、YaSTの「ソフトウェア管理」から、ソフトウェアとしてインストールだ。これは、「yast2-instserverというソフトウェア」なのだ。これをファイルリストから捜し出すもっとも手っ取り早い方法は、チョクで検索だ。キーワードにそれっぽい言葉を入れる。
たとえば「yast」で検索
インストールしたら、YaSTを再起動。今度はパイナップルをつつくと「インストールサーバ」項目が表れるだろう。それをクリックする。
「インストールサーバ」の構築
インストールサーバを初めて設定するときは、わかりやすい流れで進めてくれる。まずどんな種類にするかを決める。「FTP」にしてみよう。
同じ画面で、インストールソースをどこに置くか設定する。カメのデフォルトでは、FTPのネタの置き場所の大元は/srv/ftp/
だ。これに「suse」というサブディレクトリもつけておくことにしよう。

FTPソースとして設定し、置き場所を指定
次に進むと、「じゃあFTPサーバのルートディレクトリは/srv/ftpですね」と確認してくる。
クライアントに対してFTPの接続先に生ディレクトリを教えるわけにはいかないので、ディレクトリエイリアスを指定する。「instserver」としておこう。

ディレクトリエイリアスを指定
よし次ッ!と行こうとすると「ちょっと待って」とウィンドウが出るであろう。「次のパッケージをインストールする必要があります」と、足りない、つかそもそもFTPサーバはデフォルトでは入ってないので、教えてくれる。それも「これらのソフトウェアをインストールしてから、やり直してください」とかムカつくことをぬかしたりはしないッ!「続行」をクリックすれば「じゃあDVD入れてチョーダイ」と言ってくるので、入れてやればインストールされる。

足りないものは教えてくれる
インストールが終わると、画面が切り替わって...また空白かッ!このマッシロってやつぁ精神衛生上まことによろしくない。でかいカメのアイコンでも貼っておいてクレヨな。だがめげずに「追加」ボタンをクリックする。

「追加」ボタンをクリック
なお、「やっぱソースはHTTPにすべえ」と思ったり、ネタの置き場所を変えたりしたくなったら、上の図で「サーバの環境設定」ボタンをクリックすればよい。
何を追加するかというと「インストールソース」つまり「インストールディスクの中身そっくりそのまま」の追加だ。ソース名はバージョンに関係する名前が適当だろう。だがそのままディレクトリ名にもなるので、ヤバい文字は使わないようにしよう。

ソース名を入力
「SLP」というのは、HTTPだのFTPだのとにかくサービスを登録しておけば一括して探してくれるという、言わばサービス代行業者だ(ホントかよ)。今はFTPを一個設定しようってだけだから、特に必要ないだろう。
次に「どこから読み込むか」を指定する。今はメディアってことにしておこう。

どこから読み込むかを指定
これが便利なのは、openSUSEの開発版が2週間に一度とかバンバン出される場合、いちいちメディアに焼かなくてもダウンロードしたイメージから読み込んでインストールサーバに置いておけるということだ。エコだわぁー。別機があればこのサーバを利用してそれに生インストールできるし、もしかしたらXenで動くかも知れない(開発版だといろいろむづかしいと思うけどネ)。でも今はメディアってことにしておこう。
さて、次に進むともうひとつちっちゃいウィンドウが現れて、「CD1を選択し続行を押せ」とヘンなことを言ってきやがるがこれはイメージファイルから読み込むときと共通のインターフェイスを使っているからで、その場合にCD1に相当するイメージファイルを指定したりするのだ。だから我々がやることは、ただドライブにメディアを食わせて「続行」をクリックだ。

DVDを入れて「続行」をクリック
「CDの内容をローカルディレクトリにコピー中」というウィンドウが出るので、それが消えるまでしばらく待つ。

これでしばらく待つ
インストール完了すると、空白だったインストールソースのリストにひとつ、カメ10.2のソースが登録される。

カメ10.2のインストールソースが登録された
「他のホスト」から接続できるように設定する
FTPは危ない危ないハカれるハカれると常々言われているので、このFTP実はVSFTPというのだが、デフォルトでは「ローカルホスト」からしか接続できないようになっている。だが生インストールにしろXenのインストールにしろ、それらは別のホストだ。だから接続できるように設定ファイルを編集する。これは、/etc/vsftpd.conf というファイルだ。どこを直せばいいかというとわかりやすく書いてある。
#Set listen=YES if you want vsftpd to run standalone
listen=YES
ね。スタンドアロンでいたいならーリッスンイエスなのサーと買いてある。スタンドアロンはイヤ!ノォー!と叫ぶ。
listen=NO
このファイルでは、デフォルトで書き込み不可なのを書き込み可にするとか、デフォルトでアノニマスログインなのをユーザID制にするとかいう設定もできるが、インストールソースとして使うだけなら他の設定は特にいらないだろう。
xinetdを再起動
さてこのvsftpdをどうやって起動・終了するかというと、コイツはxinetdのメンバーなのだ。カメでxinedの顔ぶれを見るにはヤッさんで「ネットワークサービス」>「ネットワーク・サービス(xinetd)をクリックする。

ヤッさんのxinetd設定
むちゃくちゃたくさんあるが、多くはさすが使いやすいカメというかヤッさんというか、パッケージとして与えられているソフトウェアは全てリストアップだけされている。ただインストールされていないのが「NI」と書いてある。「NI」ばっかしでショ?
vsftpdを見つけるには、むしろ「サービス」の欄が「ftp」になっているのを探すほうがよい。「インストールソース」として設定をしてあれば、自動的に「オン」になっているはずだ。その下にpure-ftpdというのもあるが、ここではインストールしていないよネ。

「ftp」というのを探そう
万が一「オン」の代わりに「--」となっていたら、それは開始されていないということだ。リストの下のほうに「状態を変更する(オン/オフ)」というボタンがあるから、それをクリックする。
コイツを一度立ち上げて「完了」ボタンをクリックすれば、イヤがおーでもxinetdは再起動するので、vsftpdも再起動することになる。
ローカルホストから接続してみよう
カメならやっぱりKDEがヨイ。Gnomeが好きな人でも、Konquerorはインストールしておけば、あーあのサーバに接続するにはええとメニューから何を選べばいいのかしらーとか悩んでないてバッシイッとファイルブラウザからアクセスできる。
コンケラの窓にまずは
ftp://自機のIPアドレス
と打ち込むと、suseフォルダが見える。オッケーオッケー。

よしよし、接続できた
さて、Xenのネットワークインストールの指定だが...
このFTPサーバをXenの「ネットワークインストール」に指定すればよいのだ。デフォルトではおそらく、よそさま(たとえばノベルさま)のパブリックFTPになっているだろう。そこを編集するのだが、URLはどうすればよいだろうか。実はこんななのだ。
ftp://自機のIPアドレス/suse/10_2/CD1
にゃんだそりゃー?と思われるであろう。実は、10_2というフォルダを開けるとさらに「CD1」というフォルダができて、その下にDVDのデータが入っているのだ。

ヘンなURL指定が必要

さらに「CD1」フォルダを開けないとデータが見えない
なんかヘンくないこれ?ゼヒ改善してほしい。
とりあえず、DVDのデータが入っているフォルダをチョク指定すればよい、と覚えておこう。
そうするとあの「ディレクトリのエイリアス」というのは(「instserver」に設定した)一体なんなんだーッ。実は、これ前々から研究しているんだが、まだ使えたことがない・・・・
ま、つながるんだから、いっか(無責任)。